6Z-E1

(双指示型同調指示管・・マジックアイ)  ヒーター:6.3V 電流:0.3A


(特性)

EP:250V Eta(ターゲット電極):250v Ita:2mA 表示部陰影角度0度時のEG:-6V 陰影角度90度のEG:-10.5V rp:1MΩ 


 同調指示管の開発は古く、1935年(昭和10年)米国で生まれたST管の6E5までさかのぼります。日本では数社が6E5を生産しましたが、日本国内でマジックアイがラジオに使用され始めたのは五球スーパーが主流になってからのことです。理由は並四や高一などのストレートラジオでは、その表示動作原理ゆえ同調指示表示が困難であって、AVC(自動音量調整)が掛かったラジオで始めて有効であるがためです。

6E5は、丸い表示部の片側(180度)だけの表示です。これですとラジオの設置場所によって表示が見にくいことが生じます。これを解決したのが、遊んでいる片側にもう一つの表示を作り、どの角度からでも見やすくしたのが6Z-E1で、1955年(S・30年)に東芝が開発したものです。

その後、数々のバリエーションのものやMT管等が現れて、高級タイプ(?)の五球スーパーに1963〜4年(S・39年頃)位まで使われました。

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