(通信型受信機の音質について・・チョット)

 極たまに、無線雑誌の記事や人の話の中に、日本無線(JRC)製(が多い)その他の無線機の 受信音質 が好みに合わない・・とか、悪い・・等を見聞きすることがあるでしょう。・・なに、ない・・アハハそういう人は読まなくていいですよ〜。


その、好みに合わない 悪い・・という音質はどういうものか・・と言えば・・硬い、カサカサした、潤いのない、中高音が強調された、歪みを感ずる、音に伸びがない・・又は、ボワボワして了解度が悪い、高域ノイズが目立つ、音が濁る・・等に代表されます。 しかし、私が各種(各社)のヘッドホンで試した結果、程度の差は有れ、スピーカー音のような上記の内容は、それほど感じませんでした。 

無線機設計さんに言わせれば、通信機の帯域は峡帯域(RFもAFも)であるから当然そうなるし、了解度の面から言っても、硬質で低音域は、ある程度カットされていてしかるべき・・との答えがかえって来るでしょうネ(たぶん)。こう思うのは私も全く同じで、通信機はそうあるべきなのです。 実際の受信機の低周波段はそのとおりに設計されていますし、JRC製通信機に限らず、他社のほとんどの機種は無線機本体には常識的にオカシイ・・と思われる問題は、あまり感じられないのです。・・受信機本体までは・・です。

では、なぜ好みに合わない 悪い・・と感ずるのでしょうか。 原因は・・通信機に、多くはオプションで用意されているスピーカー・システムが音響的に全く考慮されておらず、はっきり言えば、ただ無線機本体のデザインに合わせたブリキの箱・・であるためです。 峡帯域ならば、それなりの峡帯域の普通の音(私は良い音を出せとは言っておりません)で、聴こえるべきなのです。・・が、そうではないのは高周波関係設計屋さん(?)は、音響的知識がまるで解ってイナイか無視しているかです。(但しJRCは、JRC製ヘッドホンと、オプション・スピーカーシステムの音質は、無線機の機種は違っても、見事に同じような音質なので、私はここにJRCのポリシーを感じます)

以下は、その・・普通の音・・になるように(JRC NRD-515用 950-SDX用オプションSP NRD-525用自作SPを例に) イジクッテ みた始末です。


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