6BM8

(電力増幅・電圧増幅用 5極3極複合管)  eH:6.3V iH:0.78A


5極部 低周波出力用途最大定格

EP:250V IK:50mA P損失:7W ESG:250V SG損失:1.8W H-K間電圧:200V(正負共)

5極部 A1(S・・シングル)動作例

EP:200V EG2(SG):200V EG1:-16V IP(零信号時):35mA ISG(零信号時):7mA Gm:6.4mモー rp:20KΩ RL:5.6KΩ EG1入力信号電圧:6.6V PO:3.5W


3極部 最大定格

EP:250V P損失:1W IK:15mA G回路抵抗:固定バイアス1MΩ カソードバイアス 3MΩ

3極部 動作例

EP:100V IP:3.5mA EG:0V(グリッドリークバイアスを含む) Gm:2.5ミリモー μ:70


        

E-SG(G2)=170V                    E-SG(G2)=200V


             6BM8

                      3極部


 6BM8 ほど重宝され、いろいろな使われ方をした真空管を私は他に知りません。欧州名 ECL82 のこの球は、日本では昭和30年代初頭に突然現れ、以後昭和50年代前半にかけて、大中小メーカー製家庭用総合アンプ(AM FMステレオチューナー付き)や3点セパレートステレオ、又、初心者アマチュア製作アンプやラジオ出力回路に、又、不完全ながらOTL出力段に、及び安定化電源のレギュレーター回路の一部に、はたまた別球名で中期広角モノクロテレビの垂直発振出力偏向回路や音声低周波段に・・等さまざまです。

球名を列記すると・・・ECL82 6BM8 6BM8-HiFi 11BM8 50BM8 16A8 32A8 8B8・・・はヒーター以外大筋皆、同一特性です。

1954〜5年頃(S・29年)欧州でトランスレステレビの垂直偏向用として開発されたものらしいが最初の開発メーカーがイマイチ良く解りません。 日本国内ではフィリップスと提携していた松下電器が1956年頃(S・31年) 16A8 32A8 を製造開始し、需要を見込んだのでしょう東芝も米国名の 6BM8 を1959年(S・34年)製造を始め、その後6BM8-HiFi 11BM8 50BM8 8B8 16A8 32A8 の全てを製造し、その需要に答えている。(写真は東芝製)

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