ラジオ技術誌(昭和37年8月号)・・よりコピー


 7型の特徴である NF式3段K・K-EQ と 後に続く 2段NFアンプ、それを利用したTONE-CONT、及びK-F(カソード・フォロア)出力回路、バランスに考慮した全真空管の直流点火回路・・等、現在 見ても完璧に完結しています。

・・・とは言っても現代では、いささか使いにくい面がありますネ。 当然ながらFONO(レコード)入力信号が基準の設計ため、CDやそれに類したソースの端子である LIN入力以降のゲインが 20dB(10倍)で少々オーバーゲインであり、平均アナログ出力レベル200mV以上もあるCD演奏時に於いて出力レベル・セットVRを絞ると前段(2段NFアンプ)の入力余裕度が減少すること・・や、それ以降の段(パワーアンプも含め)のS/N比が若干悪化すること(?) また、レベル・セットは半固定のため再セットが困難で、レコード再生時にはゲイン不足が生じること・・等で、オールマイティにはほど遠い・・。

・・・・が、私には、そんなことはどうでもよい?・・のです。 私がマランツ7が好きなのは、設計者であるソウルBマランツ氏が、自分のために自分の理想とするプリアンプを極限まで練り上げ、やがて、その評判から会社を起こし、その商品を妥協せずに量産に持っていったプロセスに marntz7 の魅力を感じ、マランツ氏の心意気を感じる・・からかも知れません。


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