又、このK・F 回路は、出力電圧が同時に帰還電圧であって(NFB=100%)帰還率(β)=1です。従って利得(ANF)は ANF=A/1+A・β 40/41≒1(1以下)です


私見ですが、インピーダンス変換やバッファ・アンプとして抜群な効果を示すこの回路も NFB=100%で有るがゆえに、使い方によっては発振こそしないけれど(位相回転は180度に達しない)回路実装動作において、間欠的に、それに近い状態が発生するか、又は非常に増幅動作が不安定になる・・事があります

許容範囲以外のインピーダンスを負荷させての使用は論外としても、そのような現象を起こす前に、最初から出力端子までの間に 1K〜2KΩ程の抵抗を挿入し、超高域で相当程度減衰させる等の対策をしておくほうが良いのではないか・・と思います(発振のような現象は入力がある一定限度を越えると発生したり、時々起こったりで、発見困難な場合が多いです)

以上 JA1MVM. masa


(なを、プリアンプ及びパワーアンプ関係の参考資料は主に下記のものを用いました)

1・・百瀬了介 著 ハイファイアンプの設計(ラジオ技術社)   2・・武末数馬 著 パワーアンプの設計と製作・・上下(ラジオ技術社)  3・・集大成 プリアンプ(ラジオ技術社)  4・・集大成 真空管パワ-・アンプ(ラジオ技術社)  5・・力作、傑作 真空管パワ-・アンプ製作集(ラジオ技術社)  6・・武末数馬 著 OTLアンプの設計と製作  7・・300Bパワーアンプ傑作選(誠文堂新光社 


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