NT-110A・・(短波受信機)

 NT-110Aの最大の特徴は、第一 IF を2.5MHZ近郊に高く取った固定とし、第二 IF を通常IF(455KHZ)より低い150KHZに設定して、及び第二局発をXtal発振としたダブルコンバージョン式受信機・・と、いうことです。

この方式にする目的は、イメージ受信妨害比 選択度 安定度・・等の向上で、当時としても特に目新しいものではないのですが、日本では、アマチュア製作品以外のメーカー製受信機としては、私の記憶では NT-110A が唯一の市販品・・と、思います。 (受信周波数範囲は 3.5MHZ〜30MHZ で、3バンドで受信します)

SSBに対応すべくプロダクト検波器を備えたNT-110(110A)が太陽無線から発売された 1963年(S・38年)は、日本のアマチュア無線界が AM (A3)から SSB (A3J) に移行される年代で、より高安定なコリンズタイプ受信機(次のページ)に変ろうとする文字通りの過度期的製品なのです。


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NT-110A (太陽無線) -------------- -------------
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シャーシー上 全景 配線の様子

ブロック図


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